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石質について, Quality of stone

石質について

水石に相応しい石について考えてみたいと思います。

水石に相応しい石の条件は、個人的にはまず第一に石の質だと考えています。 緻密で硬質、そうそう簡単にはくずれてしまわない石がよいのです。

ではどこまで緻密さ、硬質さを求めるかについては個人差があると思います。

私の場合、どんなに色がよくて形がよくても緻密さ、硬質さがなければ躊躇するところです。

なので、私が川原での探石で行うのは、石を転がしてみること。

例えば、土岐石のように見た目でそうと分かる石であればこうしたことは不要ですが、見た目で分からない場合、石を転がして音を聞くことで石の硬さや緻密さを判断する必要があるのです。 硬い石は転がしたとき、鉄塊か?と思うような音がします。

緻密で硬い石は爪ではじいたり、他の石に当ててみるとチンッチンッと清音を発します。 その見分け方がどれほど本当かはさておき、感覚的にまるで鉄のように硬い石に魅力を感じない訳はないと思うのです。

そういった石にこれまで出合ったことがあるでしょうか? 私はそういった石の存在につい最近気が付きました。 子どものころから石けりや時には小石を壁に投げつけて粉砕し、石のパズルなんてのを作って遊んだりしたこともありましたが、叩くとチンッチンッと音のする石なんて知りませんでした。 ですので、そういった石を目の当たりにすると、これはただの石ころじゃないなと思うのです。その石に対してある種の特別感が生まれるのです。

この石はなんかすごいぞとなれば、後はそういった石に更なる興味を持つのは自然の流れです。

さらに、形がよくてその石から何か景色が見えるとしたら、虜にならない訳はないでしょう。

水石に相応しい石はある種、特別感を感じさせる石であるべきと思います。

私にとって第一にそれは石質の良さです。

緻密で硬質な石



 

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