神居古潭石-I, Kamui Cotan Seki
神居古潭石-I
神居古潭石を以下に紹介します。神居古潭七石のすべては持っていませんが、手元にある石々です。
神居古潭石 - 本真黒石
まずこちらは本真黒石です。前面の艶のあるところの質が素晴らしく、写真からも艶の具合がよく分かるかと思います。
裏側の質はあまりよくありませんが、前面との対比が興味深く荒々しい感じがよいです。
この本真黒石にある茶色の斑は、ハートかキツネにみえるところがチャームポイントです。
神居古潭石 - 本真黒石
こちらは別の本真黒石です。本真黒石と真黒石の違いは、茶色い斑の有無であり、斑があるものが本真黒石、ないものが真黒石となります。 神居古潭石は、茶色の斑が入るものの方がその周りの黒色が深く、漆黒に近い色になることから、 茶色の斑が入っているものの方が喜ばれ、真黒石とは区別され本真黒石となります。
さらにこちらの本真黒石の場合、茶色の斑が連なってまるで滝か何かの模様にみえるところがさらによさを惹きたてています。
茶色の斑と周辺の黒い部分との境目がはっきりしています。
神居古潭石 - 真黒石
こちらは真黒石です。本真黒石とは違い茶色の斑がありません。そして黒色も若干薄くなっています。
裏側も質の良さがよく出ていて、まるで碧玉かチャートかと思わせる貝殻状断口っぽくなっています。質の良い神居古潭石は一部を切り取ってみると、非常に質のよいチャートのようなガラス質となります。
それが神居古潭石が油石と呼ばれる所以でもあると思うのですが、ガラス質のように緻密であるがために乾いた布で軽く拭くだけで艶々になります。
こちらの石は形もよく、遠山とは言えなくとも、島形石と呼んで差し支えないと思います。
神居古潭石 - 真黒石
こちらは別の真黒石です。可愛らしい土坡といえるでしょう。
全体的につるっとしていて可愛らしい。
この石の全体像をみてもらうには、上からの写真の方がよいと思います。
神居古潭石はその硬さのせいか、なかなか形が出にくく、そのため抽象石が多いといわれますが、この石をみているとまさにそのとおりだと納得できます。
神居古潭石 - 真黒石
神居古潭石の真黒石です。形が遠山が端にある土坡であり、かつ土坡に高さがあるため高土坡でもあります。
さらに石質もよく、肌合いが油石と呼ばれる由縁でもありますが、布で乾拭きするだけで油を塗ったように艶々しています。
神居古潭石は硬く、形が出にくいといわれますが、そのためか土坡が多い気がします。