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真黒石、蒼黒石、灰黒石について

真黒石、蒼黒石、灰黒石

水石では真黒石が最高といいます。

真黒は、「まぐろ」と呼びお魚のマグロに掛けた洒落(シャレ)だと思うのですが、その意味は字句のとおり、真っ黒い石のことです。

蒼黒は「あおぐろ」または「そうこく」と読み、若干青みがかった淡い黒色、灰黒は灰色がかった淡い黒色となります。

色の黒さでいうと、一般的には、

真黒 > 蒼黒 > 灰黒

ですが、蒼黒も灰黒も、色見本がある訳ではないので曖昧さは残ります。

さて、黒がいいとはいうものの、産地や河川にもよりますが、そうそう真っ黒い石は見つかるものではありません。もちろん、石質にこだわらなければ黒い石はそれなりにありますが、緻密で硬いホルンフェルスなどを条件にするとその数はガクッと減ります。 チャートは硬く緻密な石ですが、なかなかどうして水石には向くものは少ないようです。

つまり緻密で硬く、雰囲気がある石で、更に黒色となるとレア度はどても高くなります。

一方で、水石の愉しみである養石を考えた場合、真黒石はどこをどうしても黒は黒なので、蒼黒や灰黒の方が愉しみがあるともいえます。 以下の写真を見てください。

灰黒の石(水)

この写真は灰黒石に水をかけて乾きかけたところの写真ですが、水が濡れたところは黒く、乾いたところは灰色になっています。 養石を行うことで、この水に濡れた感じの色に近くすることができます。

実際に実験を行ってみましょう。

以下の写真は川から揚げて洗っただけの石です。

全体的に岩肌が荒れておりガサガサして白っぽくなっています。 この色の感じでは灰黒石といえるでしょうか。

灰黒石

灰黒石

ここでこの石に養石を行った後どうなるかを疑似的にお見せするため、ワセリンを塗ってみます。

灰黒石

灰黒石

ワセリンを塗ると、ここまで色が黒くなります。

養石とは、時間をかけて石を手で触ったり布で磨いたり、野外で水と日光にかざして持ち込みの古さを出すことですが、ワセリンを塗る行為も一足飛び過ぎますがある種の養石とみなしてもよいのかもしれません。ただ、一足飛び過ぎて時間をかけて育む何かは見落とされてしまう気がしますが。

いずれにせよ、養石をすると、灰黒石もここまで色が濃く、真黒に近い色になることがお分かりになるかと思います。

真黒石は最高といいますが、個人的には最初から黒い石よりも、蒼黒や灰黒石を時間と手間暇をかけて養石し、真黒に近づける愉しみがある分、もともとの色としては蒼黒や灰黒の方がよいのではないかと思います。 または真黒が最高という言葉には、最初から真黒の石ばかりでなく、蒼黒や灰黒石に時間を手間暇をかけて真黒になった石も含めて、最高といっているのかもしれません。

だとすると、結局のところ、もともと蒼黒や灰黒だった石も含めて「真黒石は最高」という結論に落ち着くことになりそうです。



 

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