滝石について
滝石について
水石の一カテゴリとして、滝石(たきいし)があります。
滝石とはその名のとおり、石の中に滝を彷彿とさせる石英や石灰質の貫入がある水石です。
滝の形には、一条の端正な滝の場合もあれば、壮大な連滝、複雑な形の分岐滝など様々なバリエーションがありますが、滝石は滝自体の形もさることながら石全体の雰囲気も重要であることから、どのタイプの滝がベストとは一概に言えません。
やはり滝と石が持つ雰囲気などを考慮し、総合的に判断する必要があります。
なお、滝石の滝、石英や石灰質の部分ですが、滝が石を一周しているものは、鉢巻き(はちまき)や褌(ふんどし)と呼ばれ、ほぼ価値がつかないようです。
緋山酔恭の山水石美術館より引用: